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さ行

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化学のコトバ

さ行

 

錆 【サビ】

一般的には金属酸化することで発生するものを錆と言う。
金属から電子やイオンが移動することにより起こっていると考えられている。

錆はなぜ発生するのですか

 

酸洗い 【サンアライ】

金属表面の加工時に生じたスケールテンパーカラー、不動態膜、酸化皮膜などを、酸性の液で除去する処理のこと。一般的に硝酸やフッ酸、塩酸や硫酸が用いられる。
低コストで、特に焼け取りに非常に効果があるという特長を持つが、有害性があり、毒物及び劇物取締法に該当するものが多く、取り扱いには十分な注意が必要である。
また、廃液の処理には排水処理設備が必要となる。

 

酸化 【サンカ】

物質が酸素と化合して酸化物を作る化学変化を酸化と言う。
例)鉄(Fe)の表面が空気中の酸素(O)と化合して酸化鉄(さび)(FeO)になる

4Fe + 3O2 → 2Fe2O3
その他に水素を失う事、電子を失う事も酸化と言う。

 

酸性 【サンセイ】

水溶液の性質の一つ。
pHの値が小さいほど強い酸性を示す。
一般的に、食酢や果汁(かんきつ類など)のように「すっぱい」味のするものが多い。食用にされる弱い酸性のものは口に入れても問題ないが、塩酸など強い酸性を示すものは、肌に触れると火傷状態になるなど、非常に危険な液体であるため、絶対に口に入れてはならない。

    ≪酸性水溶液の例≫
  • 塩酸(エンサン)
  • 硝酸(ショウサン)
  • 硫酸(リュウサン)
  • 酢酸(サクサン)
  • 炭酸(タンサン)
  • リン酸(リンサン) など

 

GHSシステム 【ジーエイチエスシステム】

化学品の危険性を一目で分かるように絵で表現したもの。
災害の防止や人の健康・環境保護を目的とし、世界共通のルールで統一。
正式名称は「Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals」

 

COD 【シーオーディー】

CODはChemical Oxygem Demandの略で、日本語に訳すと化学的酸素要求量と言う。
CODは海や湖沼汚濁の程度の調査や工場排水の指標としても用いられている。
過マンガン酸カリウムを使用し測定した場合は、CODMnで表示し、「100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素要求量」と言う。

 

シールド 【シールド】

シールドとは、「遮断する」や「覆う」「防御壁」という意味を指す。
例えば、電磁波シールドと言うと、電磁波の影響を遮断するという意味になる。

 

実測値 【ジッソクチ】

実際に測った値のことを言う。

 

湿度 【シツド】

湿度とは空気中の水蒸気量(水分)の割合のこと。
一般的に「湿度」は「相対湿度」で表され、湿度(相対湿度)は温度などの外的環境の影響で変化する。

なぜ同じ温度でも湿度の変化で暑く(寒く)感じるのですか

 

射出(インジェクション)成形 【シャシュツ(インジェクション)セイケイ】

金型に溶かした樹脂を流し込んで成形する。

 

周期表 【シュウキヒョウ】

元素の性質は、原子番号順に並べることで周期的に変化する。
それを周期律と言い、その周期律にしたがって配列した表を「周期表」と呼ぶ。

周期表はどのようにして作られたのですか

 

周波数 【シュウハスウ】

電子や電気、音などにおいて、1秒間に繰り返される電気振動の回数のこと。
単位は「Hz」(ヘルツ)で表す。
2Hzなら「1秒間に2回振動(波が上下)する」ことを示す。
周波数の高低の違いを活かして、ラジオや無線・通信機などの用途で使い分けられている。

周波数とその単位について

 

準水系洗浄剤 【ジュンスイケイセンジョウザイ】

水溶性の有機溶剤に適度な水を含んだ洗浄剤。
水性と油性、両方の汚れ除去が可能という特長をもつ。
準水系洗浄剤には以下の2種類がある。

  • 可燃物型準水系洗浄剤
    テルペン系混合剤・炭化水素系混合剤など
  • 非可燃物型準水系洗浄剤
    グリコールエーテル系混合剤・水溶性溶剤系など

一般的に国内で、「準水系洗浄剤」と言えば消防法の規制を受けない「非可燃物型」のものを指す。

 

消防法 【ショウボウホウ】

火災の予防・警戒・鎮圧を行い、国民の生命・身体・財産を守ることや、地震・火災などによる災害を軽減することを目的とした法律。
危険物取り扱いに関する項目も含まれる。

 

触媒 【ショクバイ】

化学反応の際に自身は変化せず、他の物質の化学反応のなかだちとなって、反応の速度を速める物質の事を言う。
例)味噌をつくる際、大豆の発酵を促進させるために入れる酵母は、化学反応を促進させる触媒と同じ働きをしている。

 

真空蒸着 【シンクウジョウチャク】

物質の表面に膜を付ける技術のひとつ。膜材料を熱して蒸発させることで物質の表面に膜を付けていく。
真空状態にすることで、膜の密着性や膜質を向上させることができ、携帯電話の外装や車載部品・様々な電子部品の成膜に用いられる。

真空蒸着の原理について

 

浸漬 【シンセキ】

「しんせき」とは、「液体の中にひたすこと」を指す。
「しんし」と読む場合もあるが「しんせき」とは語意が異なる。
「浸漬処理」「浸漬実験」などは「しんせきしょり」「しんせきじっけん」と読むのが一般的である。

 

水質汚濁防止法 【スイシツオダクボウシホウ】

公害病対策として、工場や事業場から排出される汚水や廃液が公共用水域や地下水へ浸透し、健康と生活環境に被害を及ぼさないようにすることを目的に制定された法律。
昭和45(1970)年12月公布、翌年6月施行。環境省が所轄。

 

水素脆性 【スイソゼイセイ】

金属の中に水素が入り込むことにより材質がもろくなる現象のこと。
例えば、水素が発生する薬液に鉄などを漬けこむことで、その鉄の中に水素が吸蔵され、水素が入り込んだ鉄素材が割れやすくなったり、屈曲に耐える性質の低下原因になることを言う。

 

水溶液 【スイヨウエキ】

溶液の一種で、水に溶質を溶かした液体のこと。
ただし、液体は透明でなければならない。
さらに溶かしたものと水が均一に混ざっていなければ「水溶液」と呼ぶことができない。

溶液と水溶液の違いは何ですか

 

スケール 【スケール】

金属表面に生じる酸化皮膜のこと。
「スケール」は一般的に、測定器具や規模という意味でも用いられる。
金属表面にできるスケールは、熱処理をする際に生じる黒い強固な皮膜で、そのままで後処理(研磨めっき・塗装など)を行う場合、様々な不具合が生じる。
そのため表面処理を行い、スケールを除去することが好ましい。

 

析出 【セキシュツ】

液状の物質から、結晶や固体状の成分が分離して出てくること。
温度の変化や蒸発による水分量の変化などによって、その物質の溶解度が下がることで起こる。
例)飽和した砂糖水を冷やすと、溶けきれなくなった砂糖が固体として出てくる。

 

絶縁体 【ゼツエンタイ】

電気や熱が伝わりにくい物質を絶縁体と呼ぶ。
例えば、ガラスやプラスチック、セラミックスなどがあげられる。
同じ意味で不導体という言い方もある。

 

絶対湿度 【ゼッタイシツド】

空気中1m3中に含まれている水分量のこと。気温が変化しても、数値は一定。
単位はg/m3

 

SEM 【セム】

Scanning Electron Microscopeの略。
走査型電子顕微鏡(そうさがたでんしけんびきょう)と呼ばれる電子顕微鏡の一種。
その特長は幅広い材料の表面観察に適しており、人間の目ではみることのできないナノレベルの表面観察が可能。
主に試料(=検査・分析などに用いる材料)の表面観察に用いられる。

 

洗浄 【センジョウ】

液体で洗い、金属表面から油脂やその他の汚れなどを除去すること。

 

相対湿度(RH) 【ソウタイシツド】

ある空気の温度の飽和水蒸気量を100としたとき、そのときの絶対湿度の割合を重量%で示した値。
気温によってこの数値は変わる。
単位はRH%。

相対湿度について