ライフサイエンス
新規プロテインLプレパックカラム KANEKA KanCap™L
KANEKA KanCap™Lは、抗体イムノグロブリンκ軽鎖(kappa light chain)の可変領域VLへの親和性を高めた新規Protein L担体です。
本製品はKANEKA KanCap™Lを充填した精製用アフィニティー担体です。Protein Aへの結合性が弱い、κ鎖を含む全長の抗体イムノグロブリン精製にも最適です。
※本製品は研究用です。臨床用途には使用できません。
※KANEKA KanCap™は、株式会社カネカの登録商標です。
抗体の構造について
KANEKA KanCap™Lの特長
各種Fabに対して広い結合レンジと高いアフィニティーを示す新規Protein Lを使用しています。
KANEKA KanCap™LのプロテインLリガンド
KANEKA KanCap™LのプロテインLリガンドは天然型と比較して抗体フラグメントに対して高いアフィニティーを示します。
抗体全長だけでなく、フラグメント(scFV,Fab,F(ab')2など)の精製も可能です。
本製品はセルロースベースのレジンを使用しています。
KANEKA KanCap™Lと他社製品の比較
2種類のFabフラグメントを試料とし、KANEKA KanCap™Lと他社プロテインL製品のDBC(Dynamic binding capacity:動的結合容量)、
SBC(Synthetic binding capacity:静的結合容量)を比較。
KANEKA KanCap™Lは、他社製品と比較してより高い動的結合容量(DBC)、静的結合容量(SBC)を示します。
KANEKA KanCap™Lを使用した精製例
M:マーカー、1:E.coliライセート中のFab、2:フロースルー、3:洗浄、4:溶出
Fabを含むE.coliライセートを試料とし、KANEKA KanCap™Lを用いて精製。
各ステップで得られた画分は還元処理(Reduced)または非還元(Non-reduced)でSDS-PAGEを行った。
KANEKA KanCap™Lでの精製により、Fabフラグメント抗体のみが溶出されていることがわかる。
新規プロテインLプレパックカラム KANEKA KanCap™L
マトリックス | 高架橋セルロース |
---|---|
平均粒径 | 65~85μm |
リガンド | 組換え体Protein L |
結合 | エポキシによる結合 |
動的結合容量 | ≧40mg/mL(ヒトFab) |
安定性 | 既存アフィニティークロマトグラフィーに用いるバッファー中で安定 |
pH範囲 | pH2~10(Short term) |
洗浄条件 | 6M~8M尿素、6M塩化グアニジン |
流速 |
<100cm/h (1mL プレパック) <500cm/h (5mL プレパック) |
滞留時間 | ≧2min(推奨:3~6min) |
保存条件 |
保存温度:1~10℃ 保存用緩衝液:20%エタノール水溶液 |
プレパックカラムのサイズ |
1mL:8mm I.D.×20mmH 5mL:8mm I.D.×100mmH |
耐圧 | 30bar |
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