モノクローナル抗体作製
佐々木化学薬品株式会社は低分子からタンパク質に対する抗体など、
あらゆる抗体受託に関するお客様のニーズにお応えできるよう努めています。
抗ハプテン抗体、抗タンパク質抗体、抗微生物抗体など
様々な抗体ニーズに対応いたします。
抗体とは特定の物質(抗原)に対して結合する働きを持つイムノグロブリン(免疫グロブリン)の総称です。 |
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すべて国内対応
工程の変更やご相談を迅速に対応する
ことができます。
柔軟な抗体作製
お客様の目的に沿ったモノクローナル抗体作製をサポートいたします。すでに抗体産生細胞(クローン)を保有されている場合は、抗体産生・精製のみの対応も可能です。
開発のご相談にも対応
ライフサイエンスの知見を活かし、抗体を使用したキット開発・イムノクロマト開発などのご相談にも対応いたします。
※原則、動物が死亡した場合及び力価上昇が認められなかった場合はそこまでの作業費をご請求。
抗原設計のご相談 ※抗原を準備される場合は純度や分子量などを開示ください。 |
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ターゲットに対する抗体ができているかを確認、 細胞融合前に最適なスクリーニング系を構築 |
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Q.
1.抗体の作製を依頼するのは初めてなのですが、オーダー前に何か準備するものはありますか?
A.
目的タンパク質の配列情報またはアクセッションナンバーのご用意をお願いしております。
相同性を比較する分子の情報が分かる場合はご提示ください。
その他、抗原の分子量や状態などできる限りご提示いただけると幸いです。
■アクセッションナンバーとは
塩基配列ごとに番号が定められていて、国際的に管理されています。
アクセッション番号は、論文で塩基配列に関する情報を引用する際、ライフサイエンス分野の多くの学術雑誌では記載が義務付けられています。
アルファベット1文字+5桁の数字、またはアルファベット2文字+6桁の数字からなります。
アクセッションナンバーを検索できるデータベースとしてDDBJがあります。
A.
抗体は同じ構造をした2本の重鎖(H鎖,heavy chain)と2本の軽鎖(L鎖,light chain)から形成され、 H鎖(分子量約50kDa)とL鎖(分子量約25kDa)がL鎖のC端末付近でジスルフィド結合(S-S結合)によって結びつき、Y字型の構造をしています(分子量約150kDa)。 |
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抗体がタンパク質分解酵素のパパイン(papain)よってY字構造の根本付近で切断された場合、C末端側に2本のH鎖、N末端側に2つのFabフラグメントが得られます。FabフラグメントはN末端側のH鎖とL鎖が結合している状態です。 また、タンパク質分解酵素のペプシン(pepsin)によってヒンジ領域(H鎖のジスルフィド結合部)を残して切断された場合、C末端側に2本のH鎖、N末端側に2つのFabフラグメントが結合しているフラグメントF(ab´)2が得られます。 Fcは同一クラス、サブクラス内で共通のアミノ酸構造から成る定常領域で、H鎖のみで構成され炭化水素鎖が結合しています。Fab部分ではH鎖とL鎖がジスルフィド結合で結合し、抗原結合領域を形成しています。 この抗原結合領域は各抗原の特異性により異なるため、可変領域と呼ばれます。 イムノグロブリン1分子に抗原結合領域が2箇所存在するため、理論的に各イムノグロブリンは2つの抗原分子と結合可能です。 |
Q.
3.ポリクローナル抗体とモノクローナル抗体、どのような違いがあるのですか?
A.
ポリクローナル抗体とモノクローナル抗体の大きな違いは、抗原の複数のエピトープを抗体の標的として認識させるか、抗原のエピトープのうち一つだけを抗体の標的として認識させるかにあります。ポリクローナル抗体では、複数の抗体が抗原のもつ複数のエピトープを認識して結合するのに対して、モノクローナル抗体では1種類の抗体が抗原のもつ1つのエピトープを認識して結合します。 そのため、ウェスタンブロッティング法を実施する場合、ポリクローナル抗体は多量の非特異的な抗体が含まれており特異性は低くなりますが、二次抗体によって認識できる一次抗体(ポリクローナル抗体)の量が多いため、検出感度は高くなります。モノクローナル抗体は特定のタンパク質を高い特異性で検出することができますが、1つの一次抗体のみで特定のタンパク質を検出するため、その後の二次抗体による発光や発色が小さくなり、検出感度が低くなります。 さらに、ポリクローナル抗体はよく用いられますが、ロットごとに抗体の組成が異なってしまい、モノクローナル抗体は原則としてロットごとの差がなく同一の抗体を産生し続けることが可能です。 |
Q.
4.免疫グロブリンにはどのような種類があるのですか?
A.
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免疫グロブリンはH鎖の差によってそれぞれ異なった働きをします。 |