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佐々木化学薬品の開発者に聞く!-製品に込めた想い-

Vol.10 佐々木化学薬品のロングセラー製品! 『エスクリーンS-800』

  

“製品に込めた想い”Vol.9にて『エスクリーンS-800FR』の開発秘話をご紹介いたしましたが、今回は従来品である『エスクリーンS-800』に焦点を当てて、ご紹介いたします。

『エスクリーンS-800』は、1970年ごろに誕生した鉄・銅および銅合金用の中性サビ取り剤で、当社製品のなかでも多くのお客様に長年ご使用いただいている佐々木化学薬品を代表する製品のひとつです。
開発から45年近く経ちますが、今でも展示会やお問い合わせなどで注目をいただいております。

そのような当社の人気製品が誕生したきっかけは、お客様のご要望からでした。

 

『エスクリーンS-800』誕生のきっかけ

「中性の酸化皮膜除去剤が欲しい!」というお声

そのお客様は主に仏壇・仏具の装飾を専門とされていたのですが、電気鋳造を行う際、金めっきが綺麗にのるよう酸化銅を除去する前処理工程があるのだそうです。
当時から銅の酸化皮膜除去と言いますと塩酸や硝酸などが主流でしたが、強い酸を使うと銅素地への影響が大きく、原型が変わってしまうのでとてもお困りとのことでした。
お客様のご要望は「素地へのダメージが少ない酸化皮膜除去剤を使いたい」ということ。
少しでもお客様の困りごとを解決したい!
技術者のそうした想いから、中性の酸化皮膜除去剤『エスクリーンS-800』の開発が始まったのです。

 

  

どんな時でも開発第一!開発担当者の苦悩とは・・・

開発を始めて6ヵ月経ったころ『エスクリーンS-800』が誕生しました。
こうして聞くと短い開発期間だと思われるかもしれませんが、開発担当者にとってこの6ヶ月間はとても長い時間だったそうです。
「仕事もプライベートも関係なく、四六時中開発のことを考えていました。趣味の時間も食事や入浴の時間も、常に頭の片隅に開発の課題点を考えていたので、24時間ずっと仕事をしているようなものでした。」

しかし、そうして常に考えていたからこそ、ひらめいたことも多くあるのです。
そのひとつが、『エスクリーンS-800』を鮮やかな黄緑色にすることでした。
きっかけはお風呂場で入浴剤の色を見たときのこと。
透明の薬品ではどうしても得体の知れないものに受け取られがちだけれど、入浴剤のように見慣れた色であれば親近感が湧き、中性という安全なイメージも伝わるのではないか?とひらめいたのだそうです。
こうした開発担当者の努力から生まれた『エスクリーンS-800』はその後、徐々に当社を代表する製品として成長していくこととなりました。

 

皆様の評価を得て、当社を代表する製品へ

当時、新たに誕生した『エスクリーンS-800』は、有り難いことに高評価をいただくことができました。
お声をくださったお客様だけに留まらず、中性という扱いやすい特徴が好まれ、半導体・電子業界や電機業界のお客様からもお声がかかるようになりました。
また『エスクリーンS-800』で部材を処理していただいた後、『エスクリーンS-710』という銅・銅合金用の光沢化学研磨液で処理をしていただくと、銅がより一層美しく輝くことも好評だったそうです。

1972年には、大阪での大規模な市場である“日本国際見本市”に協力会社様と共同出展する運びとなり、当社からは『エスクリーンS-800』使用後に『エスクリーンS-710』で処理をする工程の実演を行いました。
すると、ご覧になった多くの企業様より「めっきの前処理に非常に良い」との評価をいただき、この2製品をセットでお使いくださるお客様もおられました。
『エスクリーンS-800』は爆発的にヒットとなった製品ではありませんが、長年ご使用してくださるお客様が絶えずおられる当社のロングセラー製品となったのです。


誕生から45年。
開発当時の想いを引き継ぎ、『エスクリーンS-800』は今後も再生できる薬品として、より一層成長してまいります。



 
 
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