製品に込めた想い
Vol.8
未来の地球に佐々木化学薬品ができること
今や世界中で使用されている“化学薬品” その化学薬品が産業活動に授けてくれる恩恵は計り知れません。
しかし、これらも最終的には産業廃棄物となり、環境に少なからず影響を与えてしまうことも事実です。
私たちは化学薬品を扱い、開発する者として、「使用済み薬品から再び資源を創出する技術の開発」や、「環境への影響を抑えた金属表面処理製品の開発」に日々取り組んでいます。
自然界への排出物ゼロシステムの実現を目指して
美しい海を未来へ残したい 「薬品再生技術」
「薬品再生技術」とは一度使用した薬品を再び製品へとリサイクルする技術です。
この技術の開発を始めたきっかけは、当社が表面処理事業課を立ち上げ、化学薬品メーカーとしての事業に本格的に取り組み始めた2008年頃にさかのぼります。
使用後は廃棄することになる化学薬品。産業発展に大きな恩恵を与えてくれる反面、自然環境へ影響を与えてしまうものでした。
それは本当の意味での恩恵とは言えないのではないか?
化学薬品もリサイクルすることができれば更に良いものになるのではないか?
私たちは 「リサイクルできる化学薬品」つまりは 「薬品を再生する技術」の開発に乗り出しました。
リサイクルできる化学薬品の誕生
しかしその道のりは容易ではありませんでした。使用済みの薬品(=廃液)は処理した対象金属や処理用途によって廃液内の成分配合が何十通りと異なります。さらに、“混合薬品“と言われる化学薬品は数種類の成分を調合して設計されており、その成分の配合率などによっても必要な処理が異なります。
それら様々な条件に対応すべく、研究に研究を重ね、現在は2つの混合薬品の再生技術を確立するまでに至りました。
- 自社製品の「中性サビ取り剤エスクリーンS-800」
- 産業界で広く使用されている「フッ酸+硫酸混合液」
使用後は捨てるものであった化学薬品を再び使用できる製品へ。
こちらの事業計画は京都市にも認めていただき、2013年『オスカー認定』をいただくことができました。
リサイクルできる化学薬品を開発することで地球環境を、美しい海を、未来に残すことへ繋がると信じ、再生技術の精度の向上、リサイクルできる化学薬品の種類を増やすべく、日々開発へ取り組んでいます。