化学のハテナ
抗体とはどのような構造をしているのですか
抗体の基本的な構造は「Y」の形をしており、2本のH鎖と2本のL鎖からできています。
抗原と結合する可変領域と、免疫を担う細胞と結合する定常領域の2つに分けられます。
Fab領域とFc領域について
抗体をパパイヤの果肉に含まれているタンパク質分解酵素「パパイン」で消化すると、抗体は切断され、2つのFab領域と1つのFc領域に断片に分かれます。
「Y」の上半分の「V」の部分をFab領域、「Y」の下半分の縦棒部分にあたる場所をFc領域と呼びます。
Fabの「F」は「断片(Fragment)」、「ab」は「抗原に結合する(antigen binding)」を指し、Fcの「c」は「結晶化できる(crystalizable)」を意味します。