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抗体について

抗体について

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抗体とは

抗体とは免疫グロブリンというタンパク質のこと。
体内に異物が入るとその異物にある抗原のみに特異的に結合する抗体が生成され、異物を排除するように働く。
例)花粉症の場合、スギ花粉が異物となり「スギ花粉に反応する抗体」が体内でスギ花粉を排除しようと働く

抗体はどのような構造をしているのですか

抗体の基本的な構造は「Y」の形をしており、2本のH鎖と2本のL鎖からできています。
抗原と結合する可変領域と、免疫を担う細胞と結合する定常領域の2つに分けられます。

 

 

Fab領域とFc領域について

抗体をパパイヤの果肉に含まれているタンパク質分解酵素「パパイン」で消化すると、抗体は切断され、2つのFab領域と1つのFc領域に断片に分かれます。「Y」の上半分の「V」の部分をFab領域、「Y」の下半分の縦棒部分にあたる場所をFc領域と呼びます。
Fabの「F」は「断片(Fragment)」、「ab」は「抗原に結合する(antigen binding)」を指し、Fcの「c」は「結晶化できる(crystalizable)」を意味します。

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