錆とは
錆はなぜ発生するのですか
金属はもともと酸素や硫黄などと結び付いた化合物として存在しています。その化合物から酸素や硫黄などを取り除くことで単体となり、私たちが目にする金属となります。
このように単体となった金属は、化合物として安定していた元の状態へ戻ろうとします。その過程で生じるものが錆なのです。
錆は金属・水・酸素がそろって初めて発生する現象です。
錆の種類
●赤錆
鉄にできる赤茶色の錆のことを指し、酸の溶液に溶けやすい性質を持ちます。
そのため水分や酸素が中に入りやすく、錆が奥へ拡がっていくことで、全体がぼろぼろになりやすいのです。日常で目にする鉄上の錆は、ほとんどが赤錆だと思われます。
●黒錆
高温で鉄の表面を酸化させたものを指し、黒皮とも呼ばれます。
赤錆と違い緻密な皮膜を形成するため、金属内部の腐食を食い止めることができます。
黒い皮膜がなされた鉄瓶や和包丁は、黒錆を利用した防錆対策です。
●緑青(ロクショウ)
銅が酸化することで発生する青緑色の皮膜で、塩基性炭素銅や塩基性硫酸銅などという化合物が主成分となるサビの一種です。
緑青は厚生労働省より普通物と判定されており、抗菌力や耐食性に優れているといった特長があることから、建物の給水設備などには銅管が多く使用されています。銅管であれば、錆びて緑青が発生しても、人体への影響はなく銅管の腐食を防ぐことも可能なためです。
また、自然環境での緑青の発生経緯としては、銅が雨風にさらされ酸化した後、大気中の硫黄化合物や二酸化炭素、水分、塩分などと反応して、長い年月を経て生成されます。
神社やお寺などでよく目にする銅屋根の緑青などは、通常20年以上かけて生成されます。しかし近年、銅合金でできたブロンズ像の内部や歴史的建造物を保護するため、人工的に緑青を生成する方法として、塗装法・化学発色法・電解法などの技術も確立しており、特殊な薬品を用いて短期間で緑青を生成することも可能です。
錆を落とす方法
錆を落とす方法は大きく分けて2種類。
1.やすり等で削る物理的な方法
2.薬品などに浸けて化学反応で落とす化学的な方法
「身近なもので錆は落とせるのか?」実験動画を公開しています。
※動画では実験を目的としてサンポールを使用しており、排気など安全性を確保した環境で取り扱っています。
サンポールはトイレ用洗剤のため、サビ落とし剤として絶対に使用しないでください。
※サンポールは大日本除虫菊株式会社の商品です。
防錆
金属上の錆の発生を防ぐことです。
防錆するには、金属表面と酸素や水分の接触を避けます。
具体的には、金属表面に保護膜をつくる油「防錆油」の塗布や、塗料・めっき・樹脂などで覆う「コーティング」「ライニング」、金属を包装するだけで錆止めの効果がある「防錆紙」や、錆を防ぐ特殊な効果を持った薬剤「防錆剤」で金属表面を処理する方法などがあります。
このチャンネルではページでご紹介した「サビ発生のメカニズム」など
生活のなかで"普通のこと”と思っている現象、日常に隠れている化学について
実験を交えながら分かりやすく説明・解説をしています。
11分でわかる「錆(さび)」動画はこちらから視聴いただけます。
酸化皮膜除去剤 ラインナップ

エスクリーンS-800FR
鉄・銅および銅合金用
サビ取り剤 (臭気改善タイプ)

エスクリーンS-101PN
無電解ニッケルめっき用
水シミ・乾燥シミ除去剤

エスクリーンSK-507
鉛フリーはんだ用
酸化皮膜除去剤

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鉄鋼用
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チタン・チタン合金用
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スケール除去および梨地処理剤