酸化皮膜除去剤・溶接焼け除去剤
ステンレス鋼用ノンフッ素スケール除去剤 エスピュアSJ-100
ステンレス鋼の溶接焼け除去剤でよく使われているのは、フッ酸が配合された薬液です。しかし、毒物及び劇物取締法に該当しているために、作業や後処理などでの取り扱いが負担になっていることが多くあります。今回ご紹介するエスピュアSJ-100は、ノンフッ素タイプで毒物及び劇物取締法に非該当のステンレス用溶接焼け取り剤です。
ステンレスの溶接焼け取り(比較写真)
*ステンレス板の下部のみを浸漬処理
処理前
処理後(60分)
ステンレス鋼用ノンフッ素スケール除去剤
エスピュアSJ-100 の特長
ノンフッ素タイプで、毒劇及び劇物取締法に非該当
毒物及び劇物取締法に該当しない製品のため、作業リスクを軽減し、安心・安全に使用できます。フッ酸を使用していないので、特別な廃液処理は不要です。
*一般的な排水処理設備は必要です。
複雑な形状の部品に最適
エスピュアSJ-100は、ステンレスの処理時に電気を使用いたしません。そのため、複雑な形状の部品や微細な部品の溶接焼け除去にお勧めです。
安全に使用可能
ステンレスと穏やかに反応するので、安全にご使用できます。また常温での処理が可能です。
エスピュアSJ-100で処理した際にステンレスへ与える影響
ステンレス(SUS304)を処理した際のエッチングデータ
処理時間 | 0分 | 15分 | 30分 | 45分 | 60分 |
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エッチング量 | - | 1.82 | 4.90 | 7.66 | 10.98 |
*エッチング量単位:μm
*ステンレス(SUS304)30mm×50mm平板にて測定
*こちらは実測値であり、規定値ではありません。
エスピュアSJ-100 (ステンレス鋼用ノンフッ素スケール除去剤)
性状 | 無機酸を主とした淡黄色の強酸性液体 |
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使用方法 | 【工程例】脱脂→水洗→脱スケール→脱錆→めっき・化学研磨・塗装・不動態化処理など 濃度:原液使用 温度:常温 時間:20~60分 |
設備・機械 | 樹脂製などの処理槽を使用 排気装置の設置 |
廃液処理 | 「特別管理産業廃棄物(廃酸)」に指定 廃液:都道府県知事の許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託 水洗水:金属除去→pH調整→BOD・CODを考慮して放流 スラッジ:産業廃棄物として処理 |
注意事項 | ・使用時は、必ず保護眼鏡・保護手袋などの適切な保護具を着用 ・保管時は、必ず密栓をして直射日光を避け、換気のよい冷暗所に保管 |
詳しくはカタログ をご覧ください。
更に排水処理負担を軽減した改良品(液体タイプ)、ジェルタイプの溶接焼け除去剤もございます。
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