酸化皮膜除去剤・溶接焼け除去剤
オーステナイト系ステンレス鋼用 ノンフッ素溶接焼け除去剤
エスピュアSJ-L1
低エッチングで焼け除去できる エスピュアSJ-L1
「危険な薬品は使用したくない」「物理的に溶接焼けを除去しているが手間がかかる」という声に応えた製品、エスピュアSJシリーズ。
従来品は硝フッ酸系の薬剤と比較してやや表面粗さが大きくなりビード部も無光沢の仕上りになることが特長となっておりました。
「エッチング量を抑えて溶接焼けを除去したい」「ビード部の光沢を残したい」というお客様のお声を反映し、低エッチングのノンフッ素溶接焼け除去剤 エスピュアSJ-L1の開発に着手しました。
SUS304 鏡面材(#700相当)
溶接焼け除去処理(比較写真)
処理前
処理後
オーステナイト系ステンレス鋼用 ノンフッ素溶接焼け除去剤
エスピュアSJ-L1 の特長
ステンレス鋼への影響低減
ステンレスの表面をほとんど溶解せずに溶接焼けを除去できます。※硝フッ酸比
テンパーカラー(熱によって変色した虹色)等の薄い溶接焼け除去に適しています。
フッ酸非含有「毒物及び劇物取締法」非該当
フッ素化合物やリン、硝酸性窒素を含まず、環境にやさしい商品です。
毒物及び劇物取締法に該当しないため、作業者の作業リスク、薬品の保管・管理の負荷を軽減します。
常温・浸漬で処理可能
常温で処理できるため、加温設備は不要です。
浸漬タイプで複雑な形状部品も均一に溶接焼けを除去できます。
溶接焼け除去処理(比較写真)
SUS304
処理前
処理後
SUS304 2B材
処理前
処理後
SUS304 2B材
処理前
処理後
エスピュアSJシリーズ(液体タイプ)
エスピュアSJ-400とエスピュアSJ-L1の比較
エスピュアSJ-400 | エスピュアSJ-L1 | |
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焼け除去能力 | ★★ | ★ |
エッチング量 | 4μm/h | 0.05μm/h |
安全性 | 消防法、毒物及び劇物取締法 非該当 | |
処理後の外観写真 素材:SUS304(2B) |
エッチングデータ(硝フッ酸との比較)
処理条件 |
---|
素材:SUS304 |
*こちらは実測値であり、規定値ではありません。
耐食性評価
1500時間の塩水噴霧試験を実施しました。エスピュアSJ-L1による処理部材は、不動態皮膜を形成し耐食性があることを示します。
試験前
試験後
試験条件 | JIS Z 2371:2015に準拠 | ||
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結果 | サビ発生なし |
用途例
[用途提案]
溶接焼け除去
[用途提案]
酸洗い
[用途提案]
電解除去の前処理
エスピュアSJ-L1 (オーステナイト系ステンレス鋼用 ノンフッ素溶接焼け除去剤)
性状 | 淡黄色の強酸性液体 |
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臭い | 刺激臭 |
使用方法 | 【工程例】脱脂→水洗→脱酸化皮膜・脱錆→水洗→乾燥 濃度:原液使用 温度:15℃~30℃ 時間:任意(目安 60分) |
設備・機械 | 塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン(鉄製は不可) 排気装置の設置 |
廃液処理 | 「特別管理産業廃棄物(廃酸)」に指定 廃液:都道府県知事の許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託 水洗水:金属除去→pH調整→BOD・CODを考慮して放流 スラッジ:産業廃棄物として処理 |
注意事項 | ・使用時は、必ず保護眼鏡・保護手袋、防毒マスクなどの適切な保護具を着用 ・保管時は、必ず密栓をして直射日光を避け、換気のよい冷暗所に保管 |
詳しくはカタログ をご覧ください。
エスピュアSJシリーズには液体タイプのほかにジェルタイプの溶接焼け除去剤もございます。
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