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無電解ニッケルめっき用酸化皮膜除去剤

無電解ニッケルめっき用酸化皮膜除去剤

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酸化皮膜除去剤・溶接焼け除去剤

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無電解ニッケルめっき用酸化皮膜除去剤 エスクリーンS-100PN

素地を侵さずに除去できるニッケルめっき用酸化皮膜除去剤が完成!!

素地であるニッケルめっきを侵すことなく、めっき上の自然酸化皮膜や水シミ・乾燥シミを剥離することができる”業界初”(当社調べ)の技術が込められた製品です。お客様のご要望により開発を始めた当製品は、約1年間の開発期間を経て、正式に製品化・市場投入を行いました。

無電解ニッケルめっき用酸化皮膜除去剤
エスクリーンS-100PN の特長

ニッケルめっき素地を侵さず除去可能 エスクリーンS-100PN

無電解ニッケルめっき上に酸化皮膜がのっていると、密着不良や変色などの原因になってしまいます。しかし、エスクリーンS-100PNは浸漬するだけで、無電解ニッケルめっきを侵すことなく上に発生した酸化皮膜や水シミ・乾燥シミだけを除去することができます(5μm以上の除去も可能)
耐食性や非磁性、加工作業性に優れるなど機能めっきとして重宝されているニッケルめっきは、電子部品や半導体製品、装飾品など幅広い分野で活躍しており、そこに当製品エスクリーンS-100PNを合わせることで、さらなる品質向上のお手伝いをいたします。

ぜひ、お客様の部材にもたらす効果をお試しください。

ニッケルめっき素地を侵さず除去可能 エスクリーンS-101PN



エスクリーンS-100PNのニッケルめっきへの影響検証

処理条件
 めっき部材:無電解ニッケルめっき(非S系)
 エスクリーンS-100PN:3倍希釈
 液量:400ml 
 部材表面積:50cm2
 温度:常温

観察:SEM(×1,000)
エスクリーンS-100PNで処理されたニッケル皮膜の外観を1,000倍で観察しましたが、顕著な変化は見られませんでした。

処理前

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浸漬10分

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使用方法

主な処理工程は、脱脂→水洗→エスクリーンS-100PNに浸漬→水洗→脱水(乾燥)です。

エスクリーンS-101PNの使用方法

*イメージ図

ニッケルめっき

電解ニッケルめっきと無電解ニッケルめっき

ニッケルめっきの生成には、大きくわけて「電解」と「無電解」の2つの方法があります。
電解ニッケルめっきは、通電により皮膜を生成するため、被めっき物は電気を通すものでなければいけません。主に、装飾・機能・電鋳が目的です。
無電解ニッケルめっきは、液に含浸し化学的還元作用により皮膜を生成するため、プラスチックやセラミックスなど不導体にもめっき処理ができます。また、複雑な形状のものに対しても、均一な厚みの皮膜をつけることが可能です。無電解ニッケルめっきは主に、耐食性・硬さ・電気抵抗という特長があります。

*エスクリーンS-100PNは無電解ニッケルめっき用の酸化皮膜除去剤です。

 

ニッケルめっきの特長

ニッケルめっきは、耐食性や非磁性、加工作業性に優れるなどという面から、機能めっきとして重宝されるめっきの一種です。耐食性の向上を目的に、下地めっきや中間層として装飾品から電子部品まで広くに用いられています。

 

ニッケルめっき上の皮膜

ニッケルめっきの上に皮膜ができる主な原因は、めっき液への不純物混合や、めっき後の水洗不良・乾燥不良だと考えられています。その他、リンの含有量なども影響します。また変色など表面状態がひどい場合は、皮膜が形成されているのではなく、ニッケルめっき自体が腐食している可能性があります。腐食は主に、ニッケルめっきのピンホールに液が残ることで発生します。このような場合、めっき自体が化学反応を起こし成分が変化しているため、ニッケルめっきを剥離して再度めっき処理を行う必要があります。

 



開発担当者より

今回、これまでに取り組んだことのないニッケルめっきに対する酸化皮膜除去の開発を行いました。この開発は、お客様から「ニッケルめっきの酸化皮膜を簡単に除去できないか」というお問い合わせがきっかけとなっています。ニッケルめっきは、自動車工業・電子工業・精密機器・化学工業などの産業分野で使用されており、用途も多岐にわたります。

その中で当製品は、めっきの前処理や手直し、長期在庫保管による酸化皮膜発生の除去にお役に立てるのではと期待しております。ぜひお客様のご要望をお聞かせください。試作テストサービスやサンプル提供なども対応させていただきます。皆様のお役に立つべく更なる発展に努めていきますので、よろしくお願いいたします。

まずはお客様の課題を解決できる製品か、お試しください。詳しくはご連絡をお待ちしております。

無電解ニッケルめっき用酸化皮膜除去剤エスクリーンS-100PN 開発担当者より



エスクリーンS-100PN (無電解ニッケルめっき用酸化皮膜除去剤)

性状 透明の強酸性液体(pH1前後)
使用方法 【工程例】脱脂→水洗→除錆→水洗
濃度:3倍希釈
温度:常温
時間:30秒~3分浸漬処理
設備・機械 樹脂製などの処理槽を使用(ポリプロピレンを推奨)
廃液処理 「特別管理産業廃棄物(廃酸)」に指定
廃液:都道府県知事の許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託
水洗水:金属除去→pH調整→BOD・CODを考慮して放流
スラッジ:産業廃棄物として処理
注意事項 ・使用時は、必ず保護眼鏡・保護手袋などの適切な保護具を着用
・保管時は、必ず密栓をして直射日光を避け、換気のよい冷暗所に保管
・長時間処理するとめっき表面が変色する場合あり
・鉄(SPCC)に対しては腐食する場合あり

 詳しくはカタログ をご覧ください。

 

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